2019年10月26日土曜日

洪水、水害時の泥出しボランティアに最適のスコップとは?

ブログのテーマとは関係がないですが、もしかしたら災害ボランティアしようと思って、でも何を用意したらいいんだろうとネットを検索する一般人がいるかもしれないので。。

大まかな内容としては、「水害時の泥出しに使うスコップ、ショベルは小さめがいい!」ということです。ボランティアセンターが用意しているスコップはたぶんでかすぎます!ぜひ自分に合ったマイ・スコップを持参しましょう、それだけでぐっと役立ち度がアップします!と伝えたい。


堤防決壊などで洪水が発生した場合、まずは人手が必要になるのは、泥出しだと思います。堤防が必要な場所のほとんどは元は氾濫原で、昔は氾濫することで自然と泥の入れ替えができる良い田んぼだったところなのではないでしょうか。なので、今は住宅街だったとしても、ひとたび洪水があれば大量の泥に埋まります。

泥はどこでも均等にたまるわけではなくて、流れが弱まる場所に堆積します。なのでの家の床下や家の中、家の周辺、側溝などに特に厚くたまります。そういう狭い場所に特に堆積するので、重機で一気に除去、ということはできません!とにかく人手が必要です。

で、どこのボランティアセンターもその作業にボランティアを派遣するので、スコップはたくさん用意されていると思います。
でも、、用意されたスコップは、ちょっと大きすぎます!小さいスコップもありますが、主力はでかいスコップです。

そのでかいスコップは、毎日力仕事で汗を流している建築のプロが使うスコップです。
しかも、主に乾いた土や砂を扱うためのスコップです!
一般のボランティアに参加しようという人は力仕事には慣れていません。そのうえ、取り除こうとする泥は、たっぷり水を含んでいて、乾いた土や砂より数倍重いです。

一般ボランティアの人が、建築のプロが使うスコップで水をたっぷり含んだ泥を出すと、、数回で体が限界に達します。1時間もすれば腰はガタガタ、握力はゼロになります。

大きなスコップで一回でどかっと泥を出して、でも1時間で体が限界に達して作業効率が落ちる、1日で体を壊して参加できなくなる、よりも、小さめのスコップで一回に出せる量は少なくても、それをコツコツ何時間も続ける、また次の日も同じように手伝える、そのほうがずっと役に立てます!

人間の筋肉は限界に近い負荷には数回しか耐えられません。が、限界よりも十分に低い負荷だったら、食べてエネルギーと水を補給する限り、いつまででも働けます!限界負荷で疲弊した筋肉は2日休まないと力を発揮できるように戻りません!(まあその代り前より少し限界がアップしますけども)

ということで、一般ボランティアの人に最適な泥出し用のスコップは、

・スコップの受けの部分が比較的小さい(十能よりは大きい)
・理想を言えば泥離れが良い(はがれない泥をつけての往復運動は無駄が多い)

・柄は長い(両手は広めに構えて、右利きなら右手で押し込んで泥に突き刺し、左手は泥を乗せたショベルの重心より下に構えて、両手で持ち上げる)
・柄の後ろにちゃんと丈夫な取っ手がある(突き刺すときに押し込める、柄を横に握って押し込むと握力を無駄遣いします!)

・これは微妙ですが、たぶんアルミ製が軽くていい(プラだと弱すぎるけど鉄だと丈夫すぎる、アルミは意外と弱くて変形しますが、変形するくらい力を入れたならやりすぎです!アルミが変形する衝撃は、あなたの体ばかりでなく、援助しているはずの家も壊してます!)

もしマイ・スコップを用意できない人は、勇気をもってボランティアセンターが用意したスコップの中で小さめのスコップ(ただし柄が長い)を持っていきましょう。大きいスコップを使ったほうが効率が良くて偉いと思うのは間違いです!男だからと見栄を張ってごついスコップを選ぶのはやめましょう。

もちろん、被災地の状況、泥出しが必要な場所の条件はまちまちです。上記に当てはまらない状況も多々あるのでケースバイケースです。でも全部の状況に対処できる万能の道具はありません!それぞれの状況に合う道具を全部用意することもできません!
なので、ここで述べたのは一番多いだろう状況の場合の、最適スコップだと思ってもらえれば。

ボランティアセンターの方々の努力には頭が下がります。が、普段力仕事に慣れていないボランティアがほとんどだと想定して、ぜひ受け皿の部分の小さめのスコップを多くそろえてもらえたらありがたい!

ボランティアをされる方、自分の体を傷めない範囲でがんばってください!

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