2018年10月29日月曜日

10月下旬、白鳥やガンたちが渡ってきているかなと信越の湖沼へ

大型の渡り鳥たちももう渡ってきているという話を耳に挟んだので、白鳥やガンの大きな群れを見たいなあと、越冬地で有名な信越の湖沼へ様子を見に行ってみた。



10月下旬の段階で見れた渡り鳥は、コハクチョウ、マガン、マガモ、といったところ。

カモたちの識別ができないのでもしかしたら他のカモ類も入っていたのかもしれない。

図鑑で確認してみたところでは、ハシビロガモ、カンムリカイツブリ、は見ることができたが、ほかは、、確認できず。


マガンとコハクチョウ Gopro編 信越の湖沼の朝 10月下旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#7176

マガンとコハクチョウたちは夜は池で休んでいるが、朝になると付近の田圃へ隊列を組んで出かけていく。
マガンたちの声で騒々しい、でも鳥たちが朝日の中を飛んでいくのにはどこか静けさを感じる。こんな朝の水辺の風景が、かつては日本のどこにでもあたりまえに見られただろう。

鳥たちは時差出勤を心がけていて、マガンたちは早朝大挙して餌場へ出かけていく。コハクチョウは重役出勤で、少し遅れてわらわらと数羽ずつ出かけていく。

写っている白い鳥の半分はサギたちで、どちらも大きくて真っ白なので遠目にはよく似ているが、動きを見ると一目瞭然だ。1羽でばらばらに飛ぶのがサギたち、一羽の後を追って数羽で編隊を組み助走をしてから飛び立つのがコハクチョウである。また、最後足でふわりと着地するのがサギで、おなかから水面にざざーんと着水するのがコハクチョウである。



ヒシの実をおなかにつけて飛んでいくコハクチョウ 10月下旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#714



飛んでいるコハクチョウの下面がなんだか汚いなあと思って見ていたら、どうやらヒシの実をたくさんぶら下げて飛んでいたようだ。時々ヒシの実が落ちていく。ネットで調べたら、湖沼で休む鳥たちがおなかにヒシの実をくっつけて、それであちこち移動することで、ヒシの実の散布の役に立っているらしい。

そのあと鳥たちの下面に気をつけて観察していると、マガンもときどきヒシの実をつけて飛んでいるものがいた。ただおなかの面積が広い分、コハクチョウたちが運ぶ数が多いようだ。ヒシクイが渡ってくる前にヒシの実が全部なくなってしまわなきゃいいけどもと余計な心配。


早朝のコハクチョウ 信越の湖沼 10月下旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#723

マガンと白鳥が狙いできたはずの湖沼だが、猛禽がいると、ついそちらに目が行ってしまう。


ミサゴ 逃したナマズは大きい 信越の湖沼 10月下旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#716

日中、マガンも白鳥も留守にして静かになった池の上空に、ミサゴが何度も姿を現して、ホバリングして魚を探していた。なかなか狩りに成功しないなあと、ほかに目をやっていると、そのすきに大きなナマズを捕まえたようだ。
しかしナマズが滑るのか、大きすぎたのか、しっかり掴みそこなったようで、食事場所へ運ぶ前に落っことしてしまった。
ミサゴは一瞬しまったという表情だったがすぐに気を取り直して、また何度もホバリングを繰り返していた。


チュウヒ 信越の湖沼 10月下旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#721

チュウヒもオスとメス、たぶん2個体が入っているようだ。冬は雪でいっぱいになる場所だが、ここで冬を越すのだろうか、それともしばらくここで過ごした後、雪の少ない太平洋側へ抜けていくのだろうか。


ハヤブサとチュウヒ 早朝のバトル 信越の湖沼 10月下旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#722

早朝、そのチュウヒに、若いハヤブサがさかんにアタックしていた。ハヤブサは池を見渡せるお気に入りの鉄塔があって、そこから見渡せる範囲で獲物を探している。その範囲でチュウヒが狩りを始めると、すかさず邪魔して追い払おうとしていた。


ハヤブサ カモメを襲うが失敗 信越の湖沼 10月下旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#724



溜池のポンプ小屋を住処にするイタチ 10月下旬 動物FHD 空屋根FILMS#715

夕方、撮影しているすぐそばをちょろちょろと動く影があって、野良猫かなと思ってカメラを向けるとイタチだった。イタチは床下に通じる割れ目からポンプ小屋に侵入した。そのあと出てくる姿を撮ろうとずっとカメラを構えて待ち構えていたが、小一時間出てこない。ポンプ小屋の床下が彼のねぐらなのかもしれない。



今年の秋はどうもすっきりとした秋晴れがなかなかなくて、観察するばかりであまり撮影できず。

そのうえ、撮影していると頻繁にメインカメラの電源が落ちる症状に悩まされた。

だましだまし使っていたが、ついに電源ボタンを押しても反応しなくなってしまった。どこが壊れたというよりも、かなり酷使してきたから寿命的な弱り方だなあと。

天気がすごくよかったら悔しくてしょうがなかっただろうが、逆に天気があまり良くなくて良かったのかもしれない。



撮影できないのではなあと帰宅して、メインカメラを修理に出したので、しばらく撮影にでかけるのはお預けになりそうだ。


10月中旬、ムギマキ狙いで信越の高原へ

ムギマキを撮りたいとは思うのだけど、去年は時期を外して見れなかった。

ということで、今年は時期を逃さないように、早めに見に行って何回か行こうと、10月中旬、割と早めにムギマキを探しに行った。

それが功を奏したようで、撮影できたムギマキはこの数日後にはもう南へ抜けてしまったようだ。




ムギマキ ミズキの実に集まる 信越の山 10月中旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#707

ツルマサキの実は、色づいているところでは色づいているが、まだまだ食べごろというわけではないようだった。ムギマキたちはミズキの木狙いで集まっていたようだ。


マミチャジナイ 信越の山 10月中旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#718

こちらも季節もののマミチャジナイ。ムギマキ人気に押されて今一つ日陰の存在だが、ムギマキよりもずっと観察しやすい。観察しやすいから人気が下がるのかな。個人的にも撮っていてムギマキより面白みに欠ける気がして、、なんか撮影に気合が入っておらずピント合わせもおざなりで、、とりあえず撮っておくか的な扱いになってしまった。。ちょっと反省。

ほかの年はマミチャジナイは盛大にツルマサキの実を食べていて、そんなに食べるとムギマキが食べる分がなくなってしまうじゃないかと心配するほどだが、今年はマミチャジナイたちもツルマサキは食べずにミズキに集まっていた。


ヤマガラ イチイの種だけ食う 信越の山 10月下旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#712



「赤いツルマサキの実を咥えたムギマキ」の図を撮ろうと出かけたのに、黒いミズキの実ばかりを食べていたので、「赤いイチイの実を咥えたヤマガラ」の図で我慢するしかないかと、イチイの木にヤマガラが集まっていたほうを撮ることに。



ムギマキもそうだけど、ヤマガラもちょこまかと動きが早くて、思うように撮らしてくれない。結局、2日間、ヤマガラばかり見ることになってしまった。




イチイの実に来た鳥たち ゴジュウカラ、コガラ、ヒガラ、アトリ 信越の山 10月下旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#711


このイチイの木にはカラ類も食べに来ていた。もしかしたらムギマキも来ないかなと思っていたけど、ムギマキはまったく来ない。どの鳥たちも好みがはっきりしていて、どんな実でも実ならなんでもというわけではないようだ。


カケス ドングリを食う 信越の山 10月中旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#720

木の実を食べる鳥にとっては、秋は天国だろう。
カケスもおいしそうに採れたてのドングリをほおばっていた。

10月中旬、伊良湖のヒヨドリの渡り、と猛禽を見に行ってきた

少し早いかなとも思ったが、ヒヨドリの渡りを見に、伊良湖岬へ行ってみた。

10月中旬、すでにヒヨドリがたくさん集まって、次々と海峡を渡っていた。




ヒヨドリの渡り 伊良湖岬 その1Gopro編 10月中旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#708




ヒヨドリの渡り 伊良湖岬 その2スローモーション編 10月中旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#709



ヒヨドリたちは午前中に渡るのがほとんどで、午後はあまりわたっていかない。その分、岬にたまったヒヨドリたちが一斉に渡る朝一番の団子が一番大きいようだ。



岬の林の中をときどきヒヨドリを追いかけて飛ぶ猛禽がいて、ハイタカかなと思ったが、後で写ったものを見返すとオオタカだったようだ。写せなかったがハイタカもちらちら見たような気がする。

上空を何度かハヤブサが通過して、海上でヒヨドリを襲うこともあったが、かなり遠く、小さくしか写せなかった。


伊良湖岬の猛禽たち 10月中旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#713




お魚を抱えたトビ、飛びながら爪の掃除するトビ 伊良湖岬 10月中旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#710



岬で一番多い猛禽は、やはりトビ。

なんだか尾羽が痛んでいるトビがいるなあと写してみたら、尾羽が痛んでいるのではなくて、魚の尾びれが見えているだけだった。そのあとに爪に残った肉片を掃除しながら飛んでいるトビがいるなあと思ったら、、そちらはどうやらキリギリスを捕まえて食べていたようだ。トビがちょこちょこ茂みの高さまで降りてきては舞い上がっていたが、たんに遊んでいたのではなくて虫を捕まえていたのだろうか。


虫と秋の夕暮れ 10月中旬 生き物FHD 空屋根FILMS#706

今年の10月中旬の伊良湖岬、すっきりと晴れる日がなかなかなくて、曇りで撮影してもなあと時間を持て余してしまった。岬の近くの公園で休んでいたら、夕方急に天気が回復してきて、久しぶりの秋らしい夕暮れを見た。




2018年10月5日金曜日

10月上旬、関東の猛禽定番地巡り

10月上旬はタカの渡りを見に行く予定だったが、台風の影響で通行止めや地域が被害を受けているとのことで、タカの渡りを諦め、気になっていた関東の猛禽の様子を見に行った。




クマタカのペア 10月上旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#703




早朝海辺のハヤブサ(たぶんセイカー) 10月上旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#704


クマタカとハヤブサ、どちらも元気な姿を見せてくれたのはうれしかったが、もう少しましな絵を撮りたいと撮影リベンジのつもりで再訪したのに、1年前から撮影の腕が全く上がっていない(か下手したら落ちた。。)ことにショックを受けた。もう少しましになっていると思ったのだが、、。
再度リベンジの宿題が増えてしまった。


海岸壁のハヤブサペア カラスとの終わりなき闘い 10月上旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#705

いついってもいてくれる、海岸壁のハヤブサのペア。ただし潮汐の具合を気にしていかないと悲しいことになる。
この日はしきりとカラスがモビングを繰り返すので、いつもの枝から避難して、岩壁のほうへと避難していた。夕方に遠くから見返すと、いつもの枝に戻っている。しばらく見ていると突然飛び出し、海際の岩に降りていたカラスに一撃を加えていた。


波とアオバト 10月上旬 野鳥FHD 空屋根FILMS#719

猛禽ではないが、ハヤブサに襲われていたアオバトたち。
アオバトたちはハヤブサに襲われることも波にのまれることも全く気にせず、次々に海岸の岩場に海水を飲みに来る。10月になると海水に飲みに来るのももうそろそろ終わり、来年暖かくなるまでアオバトのショーもハヤブサのショーもお預けだ。